こんにちは。2025年1月7日から放送が始まった大河ドラマ「べらぼう」では、世界的スター俳優 渡辺謙さんが演じる相良藩主 田沼意次が登場しましたが、菊川市に隣接している牧之原市(旧相良町)は、かつて田沼意次が治めた相良藩の領地でした。
最盛期の田沼意次は相良藩を含む7か国14郡を跨ぐ57,000石の大名となり、旧小笠町の高橋村や赤土村なども相良藩領だった時代がありました。菊川市高橋に伝わる田沼稲荷(※)など、田沼意次ゆかりの歴史が菊川市内にあります。
(※)田沼稲荷:静岡県史 資料編9 近世一
相良町の西隣小笠町高橋は、かつて相良藩の領地の村で、ここに通称田沼稲荷 (佐栗谷稲荷)がある。 この稲荷の由緒について 天保五年(一八二四) 戸田備後守の家臣という中山瀬左衛門から、 佐栗谷の下嶋銀左衛門のあてた 「稲荷大明神由来」 (下嶋文書)が ある。それによると相良城本丸には、意次が江戸屋敷から移した稲荷があり、相良城が取壊しにあった後も、人目を憚ってか誰一人参 る者も無い稲荷が建っていたという。これを中山が佐栗谷に遷祀し たものである。この稲荷の利生は「宝暦元年より安永七年迄三十八 ヶ年、田沼氏三百石が五万七千石迄拾三度も御加増、全稲荷大明神 之御利生」(『稲荷大明神由来』)と吹聴した。このためか「福寿・ 疫除 出世稲荷大明神」として近郷近在の信仰を集めていた。
さて、牧之原市史料館で田沼意次や大河ドラマ「べらぼう」の企画展示が始まりましたので、先日見学してきました😊
べらぼうの世界観に染まった館内には、出演者の直筆サインの他、ドラマで使われた衣装や小道具などがありました。展示内容は四半期で模様替えするようなのでまた行こうかなと思います。※館内の撮影は出演者直筆サインのみ撮影不可のようです。
■牧之原市ホームページ「田沼意次の新時代展」
「大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』展・静岡まきのはら」
「田沼意次の新時代展」では、田沼意次や相良藩に関する新発見の資料、田沼時代に活躍した文化人に関する資料が展示されていました。田沼意次が安永9年(1780)にお国入りした際に使われたルートでは、相良城の見分を行い、周囲の村々や御前崎、正林寺(菊川市高橋)などを視察したようです。
また、令和6年度しずおか遺産に認定された「田沼街道とまぼろしの城」の展示もありました。田沼意次が相良から江戸へ帰還する際に、海沿いを進み、小山(吉田町)・相川(焼津市)間で大井川を渡り、藤枝宿に至るルートを通り、後に田沼街道と呼ばれるようになったようです。
ちなみに、私の家は相良に親戚が何軒かあるので、幼い頃は祖父に連れられて小笠から山を越えて親戚の家や相良の海に遊びに行ったりして、相良の町の雰囲気に親しみがあります🌊
田沼意次が登場する大河ドラマは、相良の人には念願かと思いますが、べらぼう効果で相良の城下町が活性化すると良いですね😊

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